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意宇の神仏の宝もの-出雲国の源流から

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八雲立つ風土記の丘資料館
A4判 並製本 96p
978-4-86456-037-5 C0021

島根県立八雲立つ風土記の丘資料館企画展図録。
『出雲国風土記』の冒頭には、“意宇(おう)”の地名起源伝承として、「国引き神話」が記される。
「国引き神話」は古代出雲の国造りを物語化したものだが、『古事記』や『日本書紀』に記されていない神話である。これまでの研究から、風土記の丘周辺地域は古墳時代後半に大型の古墳が築かれ、奈良時代には出雲国府が置かれる等、政治・経済・文化の中心地であった。
奈良時代の意宇郡は、現在の安来市から東出雲町、旧松江市南部、松江市玉湯町、宍道町までの広い範囲であった。また、この地には出雲国造家と関わりの深い意宇六社と呼ばれる神社や、有力な寺社がある。これらの社寺には、中世以来の古文書類や各種の宝物類が伝えられ、その他特殊な神事が伝承されている。これらはこの地方の文化の発展と深い関わりをもっている。

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